まつ毛の毛周期について

まつ毛の毛周期とは

まつ毛が抜けて新しく生え変わることです。

まつ毛の毛周期のサイクルは、およそ「3ヶ月～4ヶ月」程です。

この時系列は、成長期である「アナゲンフェーズ」に由来しています。

まつ毛のサイクルの中で最も長く、6週間ほどで移行期(カタジェン)に移行します。

移行期(カタジェン)は、まつ毛サイクルの過渡期で、10日ほど続きます。

この期間、まつ毛の毛包は小さくなり、毛包に付着していた毛は切断され、抜け落ちます。

カタジェン期が終わると、毛包はサイクルの最終段階である休止期(テロジェン)に入り、約4週間続きます。

やがて、毛包は新しい毛を生やし始め、まつ毛のサイクルが新たに始まります。

まつ毛パーマとの関係性

この2つのプロセスは複雑な関係にあり、まつ毛の成長サイクルから始まります。

まつ毛は、成長期(アナゲン)、移行期(カタジェン)、休止期(テロジェン)、退行期(エクソゲン)というサイクルで生育しています。

まつ毛パーマは、まつげの自然な成長サイクルを操作するために、専用の薬剤を使用して、希望するカールにまつ毛の内部構成を変化させる仕組みになっています。

まつ毛の成長サイクルを操作することで、成長期(休止期)を長くし、まつ毛に最長で8週間の期間カールを構成します。

まつ毛の成長サイクルとまつ毛パーマの関係は、望ましい結果を得るために極めて重要であり、また、高品質の製品を使用して、正しく安全にプロセスを行うことも重要となります。

毛周期の見分け方について

成長期は、まつげの毛が活発に成長し、形づくられる最初の、そして最も長い段階です。

移行期(カタジェン)は、まつ毛が毛包から徐々に離れ始める過渡期の段階です。

最終段階の休止期は、新しいまつ毛が形成され、次のサイクルが始まる前に皮膚の下で見えないように休息する段階です。

まつ毛の自然な成長過程の中の、様々な施術の履歴と照らし合わせて、まつ毛の長さ・強度・艶・ハリなどを注意深く見る必要があります。

毛周期を見極める為には、毛周期のサイクルを理解して、このサイクルを常日頃から意識して観察することが重要です。

また、通常のパターンとは異なる変化があれば、より深刻な問題があることを示唆している可能性があるため、それを察知することも大切です。

まつ毛がスカスカになっている時の状態

まつ毛が少なくスカスカになっている場合は、通常よりも長く休止期(テロジェン)にとどまっているため、存在するまつ毛が少なくなっている可能性があります。

成長プロセスを促進するためには、健康な毛周期へと促進して、毛包に栄養を与える製品を使用することが重要です。

さらに、ホルモンバランスの乱れや甲状腺の異常など、根本的な健康問題に対処することも、この問題を解決するのに役立ちます。

左右の違いについて

これは、毛周期という概念が発見されて以来、科学者や医療関係者を困惑させてきた疑問です。

左側のまつ毛の成長期は約14～16週間、右側の成長期は4～8週間で、その後退行期に移行します。

左顔面の縫合毛は、瞼に対する睫毛の安静角が大きく、瞼の皮脂腺からの栄養供給が優れているため、休止期が長いと考えられますが、右顔面では休止期が短い原因は不明です。

ある説では、睫毛の向きが悪く、鼻梁に近いことが原因であるとされています。

しかし、なぜ左右のまつ毛のサイクルに違いがあるのか、正確な解明には、さらなる研究が必要です。