まつ毛パーマ後の化粧はいつからが最適？【直後の起こりうる症状】

理由

まつ毛パーマにより、まつ毛にカールを構成する際は、化粧品登録の薬剤を使用して、ph4.5の弱酸性の状態から、ph7.0以上のアルカリの状態にする必要があります。

薬剤の(※1)還元作用によりph7.0以上のアルカリ状態にする事で、様々な外部の影響から、まつ毛内部成分の流出を防ぐ役割りを持つ、うろこ状に重なりあったキューティクルを開き、まつ毛の形を構成している結合に対して働きかけて、結合のコントロールを可能とします。

まつ毛の、4つの結合のうち「水素結合」「イオン結合」「シスチン結合」までを、還元作用により断裂し、理想のカールに最適なロッドを使用して、(※2)酸化により再結合させて、カールを固定させて、まつ毛パーマを完成させます。

まつ毛パーマの直後は、還元作用を引き起こすアルカリを除去する作業は行いますが、残留アルカリとして必ず残ります。

これらを空気中の酸素に触れさせて、残留アルカリは完全に除去される事で、まつ毛の健康状態である弱酸性のph値へ戻ると同時に、膨張したて開いたキューティクルは閉まり、理想のカールへと構成させたハリと艶のあるまつ毛へと戻す事ができます。

これらのことから、まつ毛パーマ後に、完全酸化によるカールの固定がされるまでの間は、結合の移動及びカールの構成をする残留アルカリが残った状態でない事が望ましいと言えます。

(※1)還元

酸化に対し、酸化物から酸素を取り去ること。

(※2)酸化

物質に酸素が化合する反応・物質が水素を奪われる反応

構成したカールが弱まる・乱れる可能性

まつ毛パーマ直後に、マスカラでの化粧をする事で、アルカリ除去に必要となる、まつ毛と酸素の接触が少なくなる事や、マスカラによって酸素に触れる量にムラが出来る事で、まつ毛のアルカリ除去・酸化のコンディションの乱れにより、カールの乱れに繋がる可能性があります。

また、化粧を落とす洗顔の際にも、不安定な状態のまつ毛に圧力をかける可能性もある為、まつ毛パーマのカールが弱まったり、乱れる可能性へと繋がります。

まつ毛へのダメージ

健康的なまつ毛のph4.5の弱酸性に戻す為には、phを乱している残留アルカリの早急な除去が必要となります。

特にまつ毛パーマ直後は、多くの残留アルカリを残している可能性がある為、マスカラやコーティング剤などの化粧はしないで、まつ毛をプレーンな状態で酸素に触れさせる事が、大きなダメージレスへと繋がります。