マツパ後の水への接触：避けるべき期間と注意点

まつ毛パーマは、美しいまつ毛を手に入れるための便利な方法ですが、施術後のケアは重要です。特に水や湿気との接触については注意が必要です。

パーマ後の水の影響と避けるべき期間

まつ毛パーマの施術後、24時間は必要以上に水に触れないようにすることが推奨されています。薬剤により行う還元作用により、まつ毛内部の結合の定着が不安定な状態となっています。施術後、空気中の酸素に触れることで、残留アルカリが抜けていき、まつ毛のphも正常値へと戻ることになります、この期間がおおよそ24時間となります。

絶対に濡らしてはダメですか？

答えはNoです。

まつ毛パーマの施術で行われる「1剤の還元処理」「2剤の酸化処理」により、まつ毛内部のシスチン結合の移動と定着は、ほとんど完了しているため、一般的には水に濡らしてもまつ毛のカールは取れることはありません。但し、カールを構成する際に行われるphコントロールの際の、アルカリが微量に残る(残留アルカリ)ことから、カールを固定する結合は不安定となっていることは事実です。そのため、必要以上に、まつ毛を濡らさないことが重要となります。

まつ毛パーマが取れやすいので、すぐに濡らしたくないのですが、対策はありますか？

有効的な対策としては以下の2つがあります。

施術後の後処理: サロンでのメニューとなりますが、メニューに「ラッシュリフト」をしているサロンには、残留アルカリの処理を行い、phの移動の際に広がったキューティクルを引き締める収斂作用を行うトリートメントのメニューがあるはずです。そちらをオプションで行うか、まつ毛パーマではなくラッシュリフトの施術を行うことで、残留アルカリは限りなく「0」に近い状態にすることができます。これは、まつ毛の内部が完全に固定されたことを意味します。
ブロアーを使用する: 洗顔やクレンジングで、濡らしたまつ毛をブロアーで乾かすことは、理論的に効果が得られます。まつ毛パーマでカールを形成するには、4つの結合のうち「水素結合」「イオン結合」「シスチン結合」と言う3つの結合を断裂させ、再結合させることでカールを構成します。そのうち「水素結合」は、結合の力が最も弱く水に濡れることで断裂する結合です。まつ毛パーマの施術直後の不安定な状態の時には、水素結合の断裂だけでもカールに影響が出やすくなっています。そして、水素結合は濡れたまつ毛を乾かすことで再結合されます。これらのことから、ブロアーの使用は効果的と言えます。
ホームケアの美容液を使用する: ホームケア(まつ毛美容液には)、まつ毛のphを健全なものとする製品も発売されています。phを健全な状態にするということは、残留アルカリの除去に有効的な製品です。まつ毛パーマをした当日の洗顔やクレンジングをして、スキンケアを済ませた状態から、該当するまつ毛美容液を塗ることは、とても良い対策だと言えます。