セルフまつ毛パーマのデメリット

薬剤が不鮮明

まつ毛パーマの薬剤には、「化粧品登録」と「医薬部外品登録」の2種類が存在します。

各自治体の保健所に美容所登録された一般的なサロンでは、「化粧品登録」のまつ毛パーマの薬剤を使用しています。

一方、一部のサロンやセルフまつ毛パーマの薬剤では、チオグリコール酸、モノエタノールアミン、エチルアルコールといった医薬部外品成分が配合されている場合があります。

このような事情には、「安価」や「パーマをかける力が強い」という理由が挙げられます。

安価なものに高価な薬剤を使用することは考えにくく、パーマをかける力が強いということは、まつ毛の状態に合わせずに強い薬剤を使用することを意味します。

考え方としては、「ただパーマがかかっていれば良い」という内容になってしまいます。

このことは、ヘアサロンでのカラーと家庭でのホームカラーのように、ヘアカラーに置き換えることでより理解されるかもしれません。

不正確な巻き上げ

ロッド式とビューラー式いずれにも、まつ毛のダメージと問題の低いデザイン性を回避するためには、様々な円周率を持つロッドを使用して、まつ毛の根元から毛先まで、毛質に適したテンションをかけて綺麗に伸ばし、適正な吸着をさせる必要性があります。

カールの形状は、巻き上げの際の形状がそのまま現れるため、その形状について正確な理解と技術が必要となります。

巻き上げが、折れたり、絡まったような仕上がりになると、まつ毛が様々な方向に散らばりを見せ、艶がなくまつ毛の絡みや切れ毛を引き起こすことがあります。

正確な巻き上げの技術こそが、ダメージを最小限に抑え、優れたデザイン性を実現する上で極めて重要な要素です。

セルフまつ毛パーマにおいては、正確な巻き上げの技術は、困難と言えます。

薬剤の塗布量のムラ

まつ毛パーマに使用する薬剤は、まつ毛の状態や特性によって、その効果や影響が異なります。

親油性・撥水毛によりまつ毛パーマがかかりづらい方や、かかりやすい方も存在し、更に過去にまつ毛パーマを行っている方も含め、薬剤の種類及び塗布量はその都度異なります。

これらを、セルフでまつ毛パーマを行うとなると、適切な塗布量を調節することは困難だと判断されます。

薬剤塗布の不正確さ

まつ毛パーマを、継続的に施術する場合、まつ毛の健康状態とデザインの維持に薬剤の塗布部分が重要です。

既にパーマをかけている箇所や、新しく伸びた部分のまつ毛の状態は異なります。

まつ毛パーマでのダメージを与えずに継続するためには、履歴が残る毛先の塗布量や薬剤を塗るタイミングを調整する必要があります。

しかし、セルフでの施術では困難となります。

施術のオーバータイム

まつ毛の状態や施術の履歴に応じて、最適な薬剤を選択し、まつ毛に塗布して軟化させた状態へとします。

この薬剤を塗布してからの軟化時間は、状態によってそれぞれによって異なります。

薬剤をまつ毛に塗布すると同時に、薬剤は反応を始めます。

適切な薬剤の反応時間が長すぎると、過剰軟化により、まつ毛にダメージを与えるだけでなくカールのかかりムラが出ることもあり、美しいデザインとは言えなくなってしまいます。